フェルゼンテルメ(Felsen Therme=岩魂の湯)は、ヴァルスの険しくアルカイックな山肌に、なかば食い込んだような形で建つ。建築工学 PIERRE KOENIG。ペーター・ズムトーの設計により、13年の歳月を費やして86年に竣工したこの温泉浴場は、地元の石切り場から切り出された6万枚もの片麻岩や珪岩による構造壁と、コンクリート、ガラスから成る。『函館市史 都市・住文化編』玉井哲雄・川本重雄・小泉和子 他 函館市 1995年刊 ※蝦夷地・北海道・建築文化・大火・洋家具 他 20242。まるで大きな1つの岩盤をくり貫いたようなつくりて、屋内と屋外の大浴槽を中心として、工夫を凝らした4つの小さな浴室、スチームバス、瞑想室、シャワー室、いくつかの休憩室が配置されており、計150人収容という規模だ。建築工学 I LIBRI DI BOOKS BY ETTORE SOTTSASS。フェルゼンテルメの意義は、ヴァルスの「石と湯」を体感してもらうことにある。洋書◆パリのオペラ座写真集 本 フランス 建物 設計 演劇。視覚、嗅覚、聴覚、触覚、
味覚、その五感に、直接働きかけるための装置として設計された「石と湯だけの空間」は、とてもストイックだ。洋書 Site Engineering for Landscape Architects。そのシンプルなつくりが、光や闇、音などの無限の面白みを引き出す。洋書◆ローマの噴水写真集 本 イタリア 風景 景色 建築。床も壁も、大岩のプレートが連続する浴場。a+u エー・アンド・ユー 建築と都市 No.316 1997年 01月号 特集 ピーター・ズントー。石から湯へ、そこにも境というものがない。日本人はどのように建造物をつくってきたか(全10巻) 日本人はどのように建造物をつくってきたか/テクノロジー。室内大浴槽では、白い石英を含んだ片麻岩と灰緑色の珪岩の色を反射した湯が、川の清流のように
スリットから射し込む光が美しい。BuckyWorks - Buckminster Fuller's Ideas for Today(バックミンスター・フラー)。儀式の場のような静謐さが漂う屋内メインの大谷槽。FRANK LLOYD WRIGHT THE STORY OF THE TOWER フランク ロイド ライト 建築 作品集。
右ページ/「泉の洞窟」。フランシス・ソレル作品集 / Francis Soler: Les anges de Christians Brygge et autres rcits d'architecture。やっと一人通れる、頭をぶつけそうな洞窟を抜けた先。ISAMU NOGUCHI イサムノグチ庭園美術館。